Vol.43 2019年3月号 ◆奈良のテクノスよりお知らせ◆ 2019/3/22 お花見シーズンがやってきました。 ウェザーマップによると、奈良の開花は3月24日、満開は4月2日となっています。 https://sakura.weathermap.jp/ 花粉症でつらい時期ですが、一年に一度、「花の命は 短くて、、、」ですよ。 見逃すべからず!さあ、出かけましょう! ところで、桜の開花情報を調べていた時にふっと思い出したのが、学生の時に行ったリモートセンシングの演習です。 衛星に搭載した(光学)センサーで受光した反射光(可視・近赤外分光特性)データから、植物(樹木や草原など)、土壌(砂漠など)、 水を識別します。  植生:可視光のうち青色(450nm)と赤色(650nm)付近をよく吸収し、     相対的に緑色(0.55μm)付近の反射率が高い  土壌:可視〜短波長赤外域で、波長が長くなると反射率が高くなる  水: 全体的に反射率が低く、近赤外よりも長い波長域でほとんど反射しない 緑色でも植生であるものとそうでないものがあります。 正規化植生指標(NDVI:Normalized Difference Vegetation Index)は、-1から1の間の値で、大きい値ほど植物の活性度が高い、 要するに植生だと判断します。 「正規化植生指標」とは https://www.gsi.go.jp/kankyochiri/ndvi.html 衛星からの地球観測データは、以下から登録すれば誰でも無料でダウンロードできます。 「G-Portal(地球観測衛星データ提供システム)」 https://gportal.jaxa.jp/gpr/ 搭載センサーも、マイクロ波、赤外、また受光型と能動型のものもあり、観測対象も陸域、海域、空域と多様です。 衛星データから、何がわかってどう利用するかというところで様々な研究がなされています。 画像データも多いので楽しいです。 https://www.eorc.jaxa.jp/distribution/monitoring/ さて、今月は、画像処理応用事例の紹介です。 □■ 今月の内容 ━━━━━━━━━━━ 1.画像処理応用事例の紹介 2.テクノスサイトのリニューアル 3.編集後記 ■□■―――――――――――――■□■――――――――――――■□■ ┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃1┃画像処理応用事例の紹介 ┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 画像処理には、 ノイズ除去、マスク処理、エッジ検出、2値化、モフォロジー、フィルタ処理などとても多くの手法があり、 目的に応じてこれらを組合せ、識別・計数・計測や外観検査を実現します。 画像処理アルゴリズムも大切ですが、処理対象を鮮明に撮像することはもっと重要です。 似たような色だと濃淡差が出にくく、区別がつかないといったことがよくあります。 上述したリモートセンシングでは、植生も緑色のペンキも目視では同じ色に見えるけど、 分光特性に違いが出ます。NDVIは、近赤外の波長も使った計算式になっているので、 近赤外域に違いが現れると識別が可能になります。 可視光域に隣接した近赤外光はとても便利で応用が利く情報なのです。 ところが、近赤外波長に高感度なカメラは高価です。 費用対効果を追及する生産工程に導入するには、ちょっと難しい。 でも、安価な普通のカメラでも照明を近赤外照明にすることで、見た目は同じ色も違いをくっきりと撮像できる場合があります。 テクノスでは、近赤外域照明と安価なUSBカメラを用いて、装置の低価格化を実現した計数システムの実績があります。 お客様の工程の省力化にお役立ていただけます。 画像処理応用システムの開発・製造に関するご相談は、下記へお問合せください。  ・メールから info@tecnos-net.co.jp  ・お電話から 0742-30-2568(営業窓口)  ・FAXから 0742-36-3052  ┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃2┃テクノスサイトのリニューアル ┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ テクノスは、情報をより分かりやすく、お届けできるようウェブサイトをリニューアルしました。 https://www.tecnos-net.co.jp/ 今後とも内容の充実を図り、ユーザーの役に立つサイト運営を心がけます。どうかよろしくお願いします。 ┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃3┃編集後記 ┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ウェブサイトをリニューアルしましたが、デザインが、とかわかりにくくなった、とか賛否両論でございます。 これまでも、これまで以上に、「テクノス、画像処理技術をベースとした検査システムの開発・製造を主事業としている」をアピールしていきたいと思っています。 ■□■―――――――――――――■□■――――――――――――■□■